新解さんのこだわり

文藝春秋社から出ている「新解さんの謎」を読んで、私の本棚にも宝物(第4版)が眠っていることを知った。
いがん【依願】

〔命令・強制でなく〕本人の願いによる(形をとる)こと。「――免官」
おろそか【疎か】

当面の仕事を・第一義(重要任務)と考える観念が希薄で、その態度が いいかげん・中途半端・ふまじめ・だらしが無い、という印象を与える様子。「バイトに身が入って、つい学業が――になる」
おとこ【男】

(1)略 (2)一人前に成熟した男性。〔狭義では、弱いものをかばう、積極的な行動性を持った人を指す。また、いい・(悪い)意味で「奴ヤツ」とほとんど同義に使うこともある〕「――〔=男子としての名誉〕を上げる・――がすたる・――とみて頼む・いい〔=男ぶりがいい〕――・たより無い――」 (3)(4)略
おんな【女】

(1)略 (2)一人前に成熟した女性。〔やさしい心根や優柔不断や決断力の乏しさがからまり存する一方で、強い粘りと包容力を持つ〕「いい〔器量のいい〕――」 (3)(4)略
かもしか

わが国の高山にすむ哺乳動物。やや長くて真っすぐな二本の角が有る。毛は長くて柔らかい。特別天然記念物。〔「カモシカのようにしなやかな足」という場合は「西洋カモシカ」を指す〕〔ウシ科〕
かんしゅう【監修】

〔書物の〕編集の最高責任者として名前を出す・こと(人)
(筆者注)「名前を出すこと」と書いている辞書はまだ生ぬるい。「自分が責任を持つことにして、ほかの人に編集や著述をさせること」などと書いている辞書(三省堂国語辞典第三版)がある。「三省堂」も「新明解」も金田一京助氏の名前が最初に出ているが、「監修」とは書かれていない。
じっしゃかい【実社会】

実際の社会。〔美化・様式化されたものとは違って複雑で、虚偽と欺瞞とが充満し、毎日が試練の連続であると言える、きびしい社会を指す〕
しょうしみん【小市民】

資本主義発達の所産である、サラリーマン〔教員を含む〕・自由業者などの中産階級。プチブル。
せいろん【正論】

正しい議論。〔多くは、実際には採用されたり、行なわれたりすることが無い〕「――を吐く」
ぜんもんどう【禅問答】

禅宗の坊さんが行なう問答(のように、当事者以外には、何を言っているのか分からない問答や、押さえ所の無い返事)。こんにゃく問答。
ぞくがく【俗学】

世間に広く行われているだけで、深みの無い学問。〔換言すれば、えせ学問〕
ぞくじ【俗字】

(1)正字ではないが、手書き用の字体としては世間で普通に用いられるもの。通体。「当用漢字は――を母胎として制定された」⇔正字 (2)漢字の、正しくない使い方。「醤油」を「正油」、「波瀾」を「波乱」とするなど。「文部省が勧める代用漢字は、一種の――である」
ぞくしょ【俗書】

(1)よく売れているかもしれないが、思想的・(学問的)な価値には乏しい本。〔内容のくだらない本の意にも用いられる〕(2)(略)
ぞくじん【俗人】

(1)高遠な理想を持たず、すべての人を金持と貧乏人、知名な人とそうでない人とに分け、自分は何とかして前者になりたいと、そればかりを人生の目標にして・暮らす(努力する)人。(2)天下国家の問題、人生いかに生きるべきかということに関心が無く、人のうわさや異性の話ばかりする人。(3)高尚な趣味や芸術などに関心を持たない人。(4)(略)
ぞくせけん【俗世間】

醜い事や情実の方が、まっとうな人やものを圧倒していることが多いものと考えられる実社会。
ぞくそう【俗僧】

僧でありながら、俗人以上に俗っぽい人。
たび【旅】

自宅を離れてある期間ほかの土地で・不自由に(のんびりと)暮らすこと。「――に出る・――を続ける・果てしない――」(中略)【かわいい子には――をさせよ】子供を一人前に育てたいならば、一時他人の家にやって、違った起居・生活を通じて世間の実情を認識させるのが早道だ。
ダブルベッド [double bed]

二人用の、大型の寝台。〔多く、夫婦・男女の共寝用〕
たんしゃ【単車】

〔サイドカーと違って〕一人乗りのオートバイやスクーターの称。
たんしょう【短小】

その物が(普通より)短くて小さい(ので、十分な機能を果たすことが出来ない)様子。「軽薄――」⇔長大
どうぶつ【動物】

自由に運動し酸素を吸って生きる生物。他の動植物を栄養としてとる。〔広義では人間を含み、、狭義では除く〕【――園】生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえてきた多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀なくし、飼い殺しにする、人間中心の施設。
どくしょ【読書】

〔研究調査のためや興味本位ではなく〕教養のために書物を読むこと。〔寝ころがってよんだり雑誌・週刊誌を読んだりすることは、勝義の読書には含まれない〕「――家」・「――力」・「――百遍」〔古くは「とくしょ」〕
とうもろこし

〔「とう」も「もろこし」も「唐」の意〕畑に作る一年草。黄色い実が軸のまわりに、ハモニカの吹き口のようにぎっしり詰まって出来る。食用・飼料用。種類が多い。〔イネ科〕
なぞなぞ【謎謎】

まともに答えると正解にならないような問題を言いかけて、意想外な答えを求めて楽しむ子供の遊び。例、「『英語』というのはどこの国の言葉?」という問いに対して、「日本語」という答えを期待するなど。
なつみかん【夏蜜柑】

畑に作ったり庭に植えたりする常緑低木。果実は秋に熟すが、長く木に残り、翌年の夏に食べる。大形で、酸味が強い。皮は黄色くて厚い。
のうり【能吏】

役所の内部から見れば有能と認められる、腕ききの役人。
のっぽ

〔口頭〕水準を超えて背の高い・こと(人)。(太っている人には言わない)⇔ちび
ばか【馬鹿】

〔雅語形容詞「はかなし」の語根の強調形〕[1]記憶力・理解力の鈍さが常識を超える様子。また、そうとしか言いようの無い人。〔人をののしる時に最も普通に使うが、公の席で使うと刺激が強過ぎることが有る。また、身近の存在に対して親しみを込めて使うこともある。(以下略)〕
はぎしり【歯軋り】

睡眠時に歯を強くかみ合わせて、きりきりと音を立てること。〔激しい・怒り(くやしさ)のために同じ状態を呈する意にも用いられる。例、「ごまめの――」〕
はくり【薄利】

わずかの利益。【――多売】一個あたりのもうけを少なくして、値段を安くすることで多量に売りさばき、売り手も順当にもうけた上で「あの店は安い」という信用を取ろうという商法。
ばば

[1]「祖母」の和語的表現。[2]ふつう老人といわれる人よりも、はるかに年をとった女性。「鬼――」[3](略)
パンティー [panties]

〔婦人用の〕短い下ばき。パンティ。――ストッキング〔和製英語〕パンティとストッキングが一つながりになっているもの。パンスト。
ビキニ

〔bikini=中部太平洋マーシャル諸島中の環礁名に由来〕乳の部分と下腹部とをそれぞれ申しわけ程度におおっただけの、セパレーツ型の女性の水着。「――スタイル」
びしょく【美食】

庶民が毎日食べるわけには行かない、うまい食べ物(を食べること)。「――家」⇔粗食
ふくらみ【膨らみ】

ふくらんだ・所(程度)。「胸の――」
ふさく【不作】

(1)(略)(2)一般に、出来の悪いこと。「百年の――[=(自分のことは棚に上げ)理想像とは程遠い細君を不覚にももらった、と結婚後しばらくたってから・漏らす愚痴(する批評)]」
へりくつ【屁理屈】

自己の立場を弁護したりどうしても相手を納得させたりするために言う、こじつけ一方で筋の通らない理由付け。
べんきょう【勉強】

〔そうする事に抵抗を感じながらも、当面の学業や仕事などに身を入れる意〕(1)知見を高め・(知識を深め)たり 時間を有効に使ったり 単位・資格を取得したり するために、今まで持っていなかった、学力・能力や技術を身につけること。「日本語・(英語)を――する〔=習う〕:バイオリン――のためチェコスロバキアへ留学・漫才を――する・遊ぶのは得意だが――は大嫌いな子・中学時代の――〔=習った事ども〕が身につくようにがんばり直したい・倒れるまで――します・――はな、学校が終わっても死ぬまで続けないけないってこと・机に向かうばかりが――じゃない・旅に出て多くの人に会うのが一番――になる:社会――・――会・――家」(2)(3)略
ぼんじん【凡人】

自らを高める努力を怠ったり功名心を持ち合わせなかったりして、他に対する影響力が皆無のまま一生を終える人。〔マイホーム主義から脱することの出来ない大多数の庶民の意にも用いられる〕
ろうじん【老人】

すでに若さを失った人。たくましさは無くなったが、思慮・経験に富む点で社会的に重んじられるものとされる。〔元気な人は七十歳を過ぎても老人と目されないことが有る。老人福祉法では六十五歳以上が対象〕(以下略)
わさん【和算】

〔中国から伝わった数学を基にして〕江戸時代、日本で発達した独特の数学。

リンク

新明解国語辞典を読む新解さんを語るには必須。「三省堂の新明解国語辞典を趣味として楽しむサイト」
辭書ヲタクへの道斎藤秀三郎『熟語本位 英和中辭典』など楽しみは新解さんだけではない
新明解国語辞典・初版の心意気1971年発行の初版の序文を紹介。「じっさいこの辞書の序文と本文に仕掛けられていたのは、ほとんど若気の至りから噴出した悪ふざけそのものなのだ。」
ネットサーフ日誌:平成9年1月新解さんの「愛」について。「新解さん考、その1」とある。
『新解さん』と遊ぶおもしろいがちょっと気になるなぁと埼玉大学教授が語る。
新解さんは何のことを言っているのでしょう?新解さんの語釈からもとの言葉を当てましょう。
過去の新解さん全部で15の語釈について。

All rights reserved. リンクは自由ですが、転載・引用・配布(印刷もふくむ)をされるときは作者までご連絡ください。感想もお待ちしています。
作者のホームページにもどる inserted by FC2 system