平均的な電話の通話時間が3分間程度であるという理由から各社の電話料金は3分間の料金で比較されることが多いが、実はこれだけでは正しい判断はできない。たとえば、1分7円の電話サービスと3分18円のサービスがあった場合、単純に3分(180秒)あたりの料金を比較すると3分18円の方が経済的と思えるが、実は後述するように平均通話時間が約6分以下では1分7円のサービスの方が有利である。こうした判断には通話時間の統計的な分布を考慮する必要があるのである。
筆者はこうした統計的判断を行うために、ある企業の通話時間分布を調査した。企業の通信時間データを次のグラフに示す(通話時間の長い例として某氏宅の例も示してある)。このグラフの見方だが、ファックスの場合は1分以内に64%、2分以内に88%の通信が終了することを示している。某社の対固定電話の通話時間の平均は2分30秒であり、某氏宅の場合は16分である。
以下この通話時間分布をもとに電話会社のサービス比較を試みる。
固定電話から固定電話に
平均通話時間2分30秒のところで1分7円と3分18円の料金を比較すると、3分18円のほうが20%ほど割高であり1分7円は3分14円に相当する。したがって上記会社の例では1分7円の方を選ぶべきである。また某氏宅のように通話時間が長い場合は3分18円の方が経済的である。電話会議をするような場合は、長い時間通話することがわかっているので工夫が必要である。
また、IP電話は通話単価の比較では一番経済的であるので、市外電話の多い人は考慮の価値がある。
直収サービスはすべて同じように思えるが、なかなかどうしてそうではない。
分類 | NTT西日本 | NTTコム プラチナライン |
KDDI メタルプラス |
SoftBank おとくライン(一律料金プラン) |
ひかり電話 | OCNドットフォン |
---|---|---|---|---|---|---|
基本料金(2級局) | 1,600 (事務用2,400) 加入権必要 |
NTT契約が必要 | 1,600 (法人2,100) |
1,350 (法人2,200) |
500(フレッツ光必要) | 0(フレッツ光必要) |
市内通話(3分) | 7.5(マイラインプラス+100円) | 8.0 | 8.0 | 7.9 | 8.0 | 8.0 |
県内市外(3分) | 7.5(マイラインプラス+100円) | 8.0 | 8.0 | 14.9(法人7.9) | 8.0 | 8.0 |
県外市外(3分) | 20(フュージョン0038のとき) | 15.0 | 15.0(法人8.0) | 14.9(法人7.9) | 8.0 | 8.0 |
ドコモ(1分) | 16.5(NTTコム0033のとき) | 16 | 16 | 16 | 16 | 16 |
au携帯(1分) | 16.5(NTTコム0033のとき) | 16 | 15.5 | 16 | 17.5 |
16 |
ソフトバンク携帯(1分) | 16.5(NTTコム0033のとき) | 16 | 16 | 15.5 | 17.5 | 16 |
PHS(1分) | 070で始まるPHSへの通話は、ご利用いただけません | 10(+10円/通話) | 40(+10円/通話)(170km超のとき) | 10円/36秒(+10円/通話)(160km超のとき) | 10(+10円/通話) | |
IP電話(3分) | 10.5 |
同左 | 8 | 10 | 10.5 | 8(提携先は無料) |
アメリカ(1分) | 15(フュージョン0038のとき) |
9 | 9 | 8.7 | 9 | 9 |
住宅用 | 法人向け | |
NTT西日本 | 基本料金 通話料金表 |
|
NTTコミュニケーション | プラチナ・ライン&世界割 0033モバイル |
Arcstarダイレクト |
KDDI | メタルプラス電話 auまとめトーク |
KDDI メタルプラス (事業所用) auケータイ着信割引 (KDDI電話発) |
ソフトバンク | 「おとくライン」(個人のお客様) | 「おとくライン」(法人のお客様) 「ホワイトライン24(おとくライン)」 |
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